音楽業界に見る成功するマーケティング ~ トレードマークサウンド

ラジオのDJなどが使う音楽業界用語で「トレードマークサウンド」というのがある。

どういうものかというと、あるアーティストの代名詞みたいなサウンド・・・
つまり、さわりの数小節を聴いただけで、すぐに「○○の曲」ってわかるくらい特徴のあるサウンドのこと。

これが聴きたくて、人はそのアーティストの作品を買いに行ったりするんだ。

でも、そのアーティストはそのサウンドしか出せない、またはそういった曲(演奏)しかできないのかっていうと・・・

まず、そんなことはない。

大体のミュージシャンはいろんなサウンドを出すことができる。
プロだからね。

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でも、いくらすべてがそつなくできても誰の目にも止まらない。

だって、周りがみんなすごいわけから。
いくら器用にこなせても、星の数ほどいるアーティストの群れの中では「聴き手に印象を残す」ことはできないんだな。

だから、「俺はこうだ!」っていうトレードマークを打ち出す。
大体はその人が一番得意なスタイルだね。
そう、強み。
これがそのアーティストの個性になるわけだ。

この強烈な個性に人は魅了されるんだね。

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選ばれる専門家

そして、これって一般のビジネスにおいてもそのまま当てはまると思うんだ。

ほら、「何でも屋さん」より、「○○専門」っていう得意なものがはっきりしているところの方が頼みやすいし、信頼できるってことない?
大事なことは特に。

たとえば、ウチの会社の話をすると・・・

ウチは元々販売員を派遣している会社だったんだけど、数年前から『こだわりの食品販売を専門とする派遣会社』って名乗り始めたんだよね。
実際、それまでは化粧品や日用品、家電製品も販売していたんだ。

そんな中で、食品一本に絞る、その中でもさらにこだわりの食品に絞るっていうのは、ちょっと勇気が要ったんだけどね。
でも、ここだけの話、そのおかげで今ではホームページから毎月新規の問い合わせが数社くるようになったんだ。
(ちなみに絞る前のホームページは年に数えるほどの問い合わせしかなかったのに)

まあ、考えてみればわかるけど、消費者からすればその方が目立つから探しやすいし、興味もでる。
それに、得意分野もはっきりしているんで信用しやすい。
おまけに口コミも起こりやすいんだよ。
ほら、蛇の道は蛇っていうじゃない。
こだわりの食品って意外に狭い業界だからね。

おかげで6年前からニュースレターっていう営業ツールを活用したことで、一切営業ナシでここまできてる。
ありがたい話です。

景気が悪くなったり、業界が衰退したり・・・
いろいろ要因はあるけど、売上げが下がってくると、ついつい枠を広げたくなるのが人情。

でも、広げれば広げるほど勉強することも増え、お金もかかる。
そして、今までの何倍も敵が増えるんだよね。

そんな消耗戦をするほど体力があればいいんだけど・・・

それよか、勝負所を絞って、キラッと光る「トレードマークサウンド」を磨く。
これぞプロなんじゃないかな?

アーティストでもそういう人の方がファンも根強く、長く続いてるように思うしね。

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久野 和人

久野 和人

代表取締役有限会社リボン
有限会社リボン代表。販売員を派遣するセールスプロモーション会社の経営と販売研修講師や接客実践指導、売場コンサルティングを全国で展開中。
無類の音楽好き。趣味は楽器を弾くこととバス釣り、読書、映画鑑賞。このブログでは、仕事や趣味などから日々気付かされることを書いていきたいと思います。
時には役立つことや元気を与えることもあるかも(笑)
興味のある人は気楽に見ていってくださいね。

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